2025.04.19

🐑 ウールちゃんと学ぶ!「家の名義が昔のまま!?相続登記しないと大変なことに!」

ある日、おばあちゃんの家の片付けをしていたウールちゃん。

ふと目に入ったのは、古い権利証(登記簿)のコピー。

「ん?名義人が…おじいちゃん!?でももう何十年も前に亡くなってるよね?」

なんと、その家の名義が亡くなった人のままになっていたのです。


■ 相続登記とは?放っておくとどうなるの?

「相続登記(そうぞくとうき)」とは、

土地や建物を持っていた人が亡くなったとき、

その不動産を相続人名義に変更する手続きのことです。

でも現実には…

  • 忙しくて手続きしないまま放置
  • そもそも存在を知らない
  • 相続人同士で話し合いがつかない

などの理由で、長年名義変更がされていない家や土地が日本中にたくさんあります。


■ 放置するとどうなる? 〜将来のリスク〜

ウールちゃん:「今住んでないし、急いで名義変更しなくてもいいよね?」

タヌキ先生:「それがあかんのや。2024年からは登記の義務化が始まってるで!」

たしかに以前は任意だった相続登記ですが、

2024年4月1日以降は「相続から3年以内に登記申請」が義務化され、

もし怠れば「10万円以下の過料」が科される可能性も出てきたのです。

しかもそれだけではありません。

  • 不動産を売却・活用できない
  • 融資や担保設定ができない
  • 相続人が増えて話がまとまらなくなる
  • 固定資産税の通知が届かない・放置される
  • いざというときに名義がネックで大混乱!

ウールちゃん:「やばい…これは早めにやっておいたほうがいいやつ…!」


■ 登記手続きって難しいの?自分でできる?

結論から言うと、自分でも可能ですが、

以下のような書類や知識が必要になります。

✅ 必要なもの(一例)

  • 被相続人の戸籍謄本(出生から死亡まで)
  • 相続人全員の戸籍謄本
  • 住民票
  • 固定資産評価証明書
  • 登記申請書
  • 遺産分割協議書(必要な場合)
  • 登録免許税(不動産の評価額×0.4%)

正直なところ、「よくわからないし、めんどくさそう…」と感じたら、

司法書士の先生に相談するのが確実で安心です。


✅ ウールちゃんの学びまとめ

  • 相続登記は「名義変更」のこと。2024年からは義務化
  • 放置すると「罰金」や「将来の売却・相続」で大きな支障に
  • 手続きは早めに!わからなければ専門家に頼ろう!

📌 不動産の名義、あなたの家は大丈夫ですか?

特に地方や郊外の空き家では、「誰の名義か分からないまま放置」されていることが本当に多いです。

相続したけど放置したまま…

親が亡くなって10年経ってから気づいた…

こんな声を、私たちは日々聞いています。

小さなことのようで、実はとても大きな問題になる「相続登記」。

ウールちゃんと一緒に、今のうちから確認しておきましょう🐏


次回のテーマ案:

👉「農地って勝手に売れないの!?“農地法の壁”」

👉「山林を相続したらどうなる?税金と維持のリアル」

👉「家を手放すにはどうすればいいの?国庫帰属制度とは」

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